ウイリーへ
うちの子、ウイリーへ。
きみはもうすぐ8歳。
子犬の頃は雑誌の表紙を飾ったこともある、
イケメンだね。
そして不思議なことに、
きみは散歩が嫌いで、外に出たがらない。
イケメンのきみを連れて歩いて、
ご近所の飼主さんたちと、
いろんな話をしたいなあとぼくは思うけど、
きみはほんとに行きたがらないよね。
きみは知らないと思うけど、
きみが来る前にも、
うちにはピッキーという名前の犬がいたんだよ。
でもある冬の夜、
散歩につれていったとき、
ピッキーは交通事故にあってしまった。
病院に連れて行ったけど、もう助からなかった。
今日はみんな泣いていいんだって言って、
家族みんなで大泣きした。
犬を飼うのはもうやめよう、と思った。
でもあるときお兄ちゃんが、
また犬を飼いたいって言い出して、
ぼくたちは新しい思い出をつくろうと、
ピッキーと同じ犬種の犬を迎えることにした。
それでやってきたのが、ウイリー、
きみなんだよ。
後でわかったことだったけど、
きみの誕生日は、ピッキーが亡くなった日だった。
おなじ2月18日だった。
ウイリーはピッキーの生まれ変わりなのかも。
だから散歩に行きたがらないのかな。
そんなことも思ったよ。
さて、きみはそんなぼくらの思いも関係なく、
家のあちこちでおしっこしちゃったり、
ぼくたちの食べ物を欲しがったり、
ほんとうにぼくらをこまらせてくれてるね。
ついつい、もうバカーって
言っちゃうこともあるけど、
でも、家族みんな、きみが
だーーーーーーい好き。
おしっこも食べ物ちょうーだいも散歩ぎらいも、
ぜんぶ、ありがとう。
そんな気持ちです。
こんどは長生きしてちゃんと天寿をまっとうしてください。
ずっと家族だよ。
小堺一機